○
議長(
渡辺義信君) これをもって、
表彰状の伝達を終わります。
△
新任者挨拶
○
議長(
渡辺義信君) この際、
新任者より
挨拶のため発言を求められておりますから、これを許します。
公安委員会委員江尻陽子君。 (
公安委員会委員江尻陽子君登壇)
◎
公安委員会委員(
江尻陽子君) 去る10月18日に
公安委員会委員を任命されました
江尻陽子でございます。一
県民の目線、視点を持って、警察の
民主的運営と
政治的中立性を確保するため、微力ではございますが、努力してまいりますので、御指導のほどよろしくお願いいたします。
○
議長(
渡辺義信君) これより本日の
会議を開きます。
△
議席の
指定
○
議長(
渡辺義信君) 直ちに
日程に入ります。
日程第1、
議席の
指定を行います。 去る10月30日執行の
福島県議会議員補欠選挙におきまして当選されました
議員各位の
議席は、
議長より 27番 佐 藤 徹 哉 君 50番
佐々木 恵 寿 君 以上のとおり
指定いたします。 (
指定議席に着席)
△
議席の一部
変更
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
日程第2、
議席の一部
変更の件を議題といたします。 本件は、お手元に配付いたしました
議席変更書により行います。 (参 照)
○
議長(
渡辺義信君) お諮りいたします。
議員の
議席の一部を
議席変更書記載のとおり
変更することに御
異議ありませんか。 (「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
渡辺義信君) 御
異議ないと認めます。よって、本件は
議席変更書記載のとおり
変更することに決しました。
議席の
変更になった方は、新しい
議席にお着き願います。 (
議席変更書のとおり新
議席に着席)
△新
議員挨拶
○
議長(
渡辺義信君) この際、
補欠選挙により当選されました各位より
挨拶のため発言を求められておりますから、これを許します。1番
佐藤徹哉君。 (1番
佐藤徹哉君登壇)
◆1番(
佐藤徹哉君)
議席番号1番、郡山市選出、
佐藤徹哉です。よろしくお願いします。(
拍手)
○
議長(
渡辺義信君) 2番
佐々木恵寿君。 (2番
佐々木恵寿君登壇)
◆2番(
佐々木恵寿君) 紹介いただきました双葉郡選出、
佐々木恵寿であります。
県民の皆様の福祉の向上、そして県土の
発展、さらには
東日本大震災からの
復興を果たすために努力してまいりたいと存じます。
皆様方の御指導をよろしくお願い申し上げて、御
挨拶とさせていただきます。(
拍手)
△
常任委員の選任(
報告)
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
常任委員の選任について御
報告いたします。 去る11月4日に
佐々木恵寿君を
企画環境委員に、
佐藤徹哉君を
土木委員にそれぞれ選任いたしました。
△
特別委員の
辞任許可(
報告)
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
特別委員の
辞任許可について御
報告いたします。 去る11月4日に
高橋秀樹君から
県民健康・
こどもの
未来特別委員の辞任願が提出され、許可いたしました。
△
特別委員の選任(
報告)
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
特別委員の選任について御
報告いたします。 去る11月4日に
佐々木恵寿君を
復興加速化・安全安心な
県づくり特別委員に、
佐藤徹哉君を
県民健康・
こどもの
未来特別委員にそれぞれ選任いたしました。
△
会議録署名議員の
指名
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
日程第3、
会議録署名議員の
指名を行います。
会議録署名議員は、
議長より 15番 水 野 透 君 16番 山 口 信 雄 君 39番 宮 川
えみ子 君 以上のとおり
指名いたします。
△
会期決定の件
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
日程第4、
会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。
今期定例会の
会期は、本日から12月21日まで、16日間とすることに御
異議ありませんか。 (「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
渡辺義信君) 御
異議ないと認めます。よって、
会期は本日から16日間と決定いたしました。
△
地方自治法第121条の
規定による
委任または
嘱託を受けた者の
職氏名について
○
議長(
渡辺義信君) 次に、本
定例会に当たり、
知事並びに
教育委員会教育長及び
選挙管理委員会、
人事委員会、
公安委員会の各
委員長並びに
労働委員会の
委員及び
監査委員に対し、
説明のためあらかじめ
出席を求めておりますから、御了承願います。 次に、
地方自治法第121条の
規定による
委任または
嘱託を受けた者の
職氏名について、それぞれ
別紙配付のとおり通知になっておりますから、御
報告いたします。 (参 照)
○
議長(
渡辺義信君) お諮りいたします。ただいま御
報告いたしました
委任または
嘱託を受けた者に対し、
説明のため本議場に
出席を求めることに御
異議ありませんか。 (「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
渡辺義信君) 御
異議ないと認めます。よって、
議長よりそれぞれ
出席を求めることにいたします。
△
議長提出報告第1号から第5号まで
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
議長より
報告第1号から第5号まで、以上5件を提出いたします。 (参 照)
△
議員派遣について
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
福島県議会会議規則第128条ただし書の
規定により、
別紙配付のとおり
議員の派遣をいたしましたので、御
報告いたします。 (参 照)
△
知事提出議案第1号から第67号まで(
知事説明)
○
議長(
渡辺義信君) この際、
知事より
別紙配付のとおり
議案提出の通知がありますから、御
報告いたします。 (
議案別冊参照) (参 照)
○
議長(
渡辺義信君)
日程第5、
知事提出議案第1号から第67号まで、以上の各案を
一括議題といたします。
付議議案に対する
知事の
説明を求めます。 (
知事内堀雅雄君登壇)
◎
知事(
内堀雅雄君) 12
月県議会定例会が開催されるに当たり、当面する重要な
議案を提出いたしました。 以下、そのあらましについて御
説明いたしますが、それに先立ち、3期目の
県政に臨む所信の一端を申し上げます。 このたびの
知事選挙におきまして、多くの
県民の
皆さんの御支持をいただき、
福島の
復興・
創生をさらに前へと進めるため、引き続き
県政を担わせていただくこととなりました。 17日間にわたる
選挙期間中、
浜通り、中通り、会津の
県内59
市町村をくまなく巡り、多くの
県民の
皆さんと直接接し、言葉を交わす中で、本県が直面している
課題への
対応を求める声や
県政に対する期待など、様々な思いを伺ってまいりました。
皆さんからいただいた
叱咤激励は、私にとってかけがえのない財産であり、それらをしっかりと胸に刻み、着実に成果を積み重ねていくことが
知事である私に課せられた使命であると決意を新たにしたところであります。 引き続き、私の持てる力、持てる情熱の全てを注ぎ、
県民の
皆さんの切実な思い、
復興・
創生への強い願いを丁寧に
県政に織り込みながら挑戦を続け、
福島の
未来を切り開いていく覚悟であります。 今後とも、
県議会の
皆さん並びに
県民の
皆さんの御理解、御協力をお願い申し上げます。 次に、
県政を運営していく上での
基本姿勢について申し上げます。 私の
政治信条である「
継往開来」、「
現場主義」、「
進取果敢」、この3つを
基本姿勢として堅持してまいります。 また、厳しい状況の中で共に力を合わせていただいている全ての
県民の
皆さん、
福島に思いを寄せ、様々なお力添えをいただいている国内外の
皆さんへの感謝の思いを胸に、
使命感と情熱、
行動力を持って、これまで取り組んできた
復興・
創生への挑戦をさらに「
シンカ」させてまいります。 特に本県は、未曽有の
複合災害からの
復興をはじめ度重なる
自然災害からの復旧、急激な
人口減少、
新型コロナウイルス感染症や
原油価格・
物価高騰への
対応、さらには
県内初となる
養鶏場での高
病原性鳥インフルエンザの発生など、幾多の困難に見舞われております。そうした中で、これまでと同じ挑戦を続けていても
福島の
未来は切り開けません。だからこそ、挑戦を絶えず「
シンカ」させていく必要があります。 具体的には、進める「進化」、深める「深化」、新しくする「新化」、この3つの「
シンカ」で本県が直面している様々な逆境を乗り越えることにより、
4つ目の「
シンカ(真価)」、
福島の真の価値、すなわち「
ふくしまプライド。」をさらに光り輝かせていくことが重要と考えております。 続いて、
県政の
運営方針について申し上げます。 本年4月からスタートした新しい
福島県
総合計画においては「やさしさ、すこやかさ、おいしさあふれる
ふくしまを共に創り、つなぐ」を
基本目標に掲げ、ひと、
暮らし、仕事が調和しながら「
シンカ」する豊かな
社会の実現を目指すこととしております。 「やさしさ」、「すこやかさ」、「おいしさ」という3つのキーワードに込めた理念は、まさに世界の
共通言語「SDGs」の
本質そのものであり、これらをしっかりと育み、着実に
未来へとつないでいくことで、
県民の
皆さんお一人お一人が
福島で生まれ、
暮らし、働くことに幸せを実感できる
県づくりを進めてまいります。 具体的には、「ひと」を大切にする
ふくしま、安心・快適な「
暮らし」のある
ふくしま、働きたい「しごと」がある
ふくしま、この3つの視点を踏まえた
県づくりに向け、8つの
基本政策に基づき
県政を運営してまいります。 第1に、
全国に誇れる
子育て、
教育環境を創ります。 本県においても、
全国と同様に
出生数や
合計特殊出生率が
低下傾向にあります。そのため、
出会いや結婚の希望をかなえ、安心して妊娠、出産、
子育てができるよう、
市町村等と連携した
出会いの場の提供や
不妊治療支援体制の
充実強化、18歳以下の
医療費無料化をはじめとした
経済的負担の軽減、地域の実情に応じた多様な
子育て支援サービスの充実を図るなど、
ライフステージに応じた
切れ目のない
支援体制を構築してまいります。 また、男女が共に
子育てに参画し、仕事と育児を両立できる働きやすい
職場環境を形成するため、ワーク・
ライフ・バランスに取り組む企業の
支援や
経営者による
イクボス宣言の
普及拡大などにも力を入れてまいります。
教育環境の整備につきましては、学びの変革を進め、
子供たちの
発達段階に応じた資質、能力の育成や
ICT等の
先進技術を活用した多様な学びを推進し、1人1人に最適な
学習環境づくりに取り組んでいくほか、情報を正確に読み解く力、自らの頭で考え表現する力、対話と協働を通じて
課題を解決していく力の育成に向け、
福島ならではの
教育を進めてまいります。 第2に、誰もがいきいきと
暮らし、住みたくなる
社会を創ります。
ユニバーサルデザインの考え方を幅広い分野にわたって取り入れることにより、性別や国籍、障がいの有無などにかかわらず、誰もが自分らしく生活できる
共生社会を構築していくとともに、
独り親家庭やヤングケアラーなど援助を必要とする人々を支え、暴力や虐待、
ハラスメント等の防止と
相談体制を強化するなど、誰もが安心して暮らせる
社会づくりを推進してまいります。 さらに、
県民誰もが生き生きと
暮らしていくためには、
心身ともに健康であることが欠かせません。そのため、
福島県
版健康データベースを活用した
健康課題の見える化を図り、各
市町村の
ニーズに応じた対策を
支援していくほか、食、運動、
社会参加の3本柱の下、ベジファーストや減塩の推進、
健民アプリを活用した
運動習慣の動機づけ、楽しみながら参加できる
健康づくりイベントを展開するなど、
全国に誇れる
健康長寿県づくりを進めてまいります。 また、近年
県内への
移住者が
増加傾向にあり、昨年度は過去最高を記録いたしました。引き続き、
福島での
暮らしや仕事に関する総合的な
情報発信はもとより、ワーケーションの推進や
副業人材の
マッチング等による
関係人口の創出、
移住希望者の
ニーズに応じた
相談体制と
受入れ環境の整備などに取り組み、
県内への新たな人の流れをつくり出してまいります。 第3に、
原子力災害からの
復興再生を進めます。
福島の
復興は着実に進んでいますが、
避難地域においては
復興の
ステージが進むにつれて新たな
課題も顕在化しています。そのため、
復興の
進捗状況に応じた
被災者の
生活再建や事業、なりわいの再生に向けた
支援、
帰還環境の整備といったきめ細かな施策に取り組むとともに、
福島国際研究教育機構との連携をはじめとした
福島イノベーション・コースト構想のさらなる推進や新産業の創出、集積など大胆な施策を展開することで、
避難地域の
復興と
浜通り地域の
活性化を進め、その効果を県全体に波及させてまいります。 また、今月2日には
関係省庁に対する
緊急要望を実施いたしました。第2期
復興・
創生期間以降においても、
切れ目なく
安心感を持って
復興に専念できるよう、中長期的に
復興を進めるための柔軟な制度と必要な予算の確保を求めたほか、
特定復興再生拠点区域外への
対応など、今後も国と丁寧に協議を進めてまいります。
福島第1
原子力発電所の廃炉と
汚染水・
処理水対策につきましては、先月11日に改めて
廃炉作業の
進捗状況を
自分自身の目で確かめてまいりました。確実に作業が進む一方で、困難な
課題がいまだ山積していることを実感したところであります。 特にALPS処理水については、
福島県だけでなく日本全体の問題であり、
県民や国民の理解を深めていくことが重要です。 そのため、今月2日、経済産業大臣に対し、処理水の処分に関する基本方針等について丁寧かつ十分な
説明を重ね、
関係者の声にしっかりと耳を傾け、その思いを真摯に受け止めながら信頼関係を構築し、理解が得られるよう取り組むとともに、行動計画に基づき、政府一丸となった万全な対策を講じながら、最後まで責任を全うすることを強く求めたところであり、今後も国及び東京電力に対し、あらゆる機会を通じて求めてまいります。 第4に、環境にも配慮した安全・安心で活力ある
社会を創ります。 近年、本県においても大規模な
自然災害が頻発しており、災害のリスクも高まっております。そのため、道路整備や河川改修、砂防関係施設の整備をはじめとしたハード対策と避難体制の構築や防災意識の向上といったソフト対策を適切に組み合わせ、災害に強い地域づくりを進めてまいります。 また、
県民の
皆さんが安心して必要な医療、介護、福祉サービスを受けられるよう人材の確保と育成を図っていくほか、医療提供体制の
充実強化、介護、障がい福祉サービスの基盤整備と質の向上、地域包括ケアシステムの構築
支援など、
県民の
皆さんの命と健康を守る取組を着実に進めてまいります。 特に
新型コロナウイルス感染症につきましては、現在感染が急拡大しており、本県はまさに第8波の中にあります。今後季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されることから、先月開催された政府主催の
全国都道府県
知事会議において、私から岸田総理に対し、同時流行を想定した医療提供体制等の整備や検査キット、ワクチンの十分な確保などに総力を挙げて取り組んでいただくよう要望したところであり、引き続き国や
市町村、関係団体等と緊密に連携しながら、感染拡大の防止と確実な医療の提供に全力で取り組んでまいります。 また、新型感染症の影響に加え、今般の
原油価格や物価の高騰、急激な円安の進行などにより、
県民の
皆さんの
暮らしや事業活動への影響がより深刻化しております。そのため、今後も積極的な需要喚起策や経営安定化に向けた金融
支援、経費の一部助成等、幅広くきめ細かな
支援を行い、
県民生活の安定と地域経済の維持再生を図ってまいります。 そして、こうした取組と併せて進めていかなければならないのが環境問題への
対応であります。中でも地球温暖化対策は喫緊の
課題であり、昨年2月に行った
福島県2050年カーボンニュートラル宣言の下、
県民総ぐるみによる省エネルギー対策の徹底や再生可能エネルギーの最大限の活用、水素
社会の実現に向けたモデル構築など、環境に配慮した活力ある
社会、経済の創造に力を尽くしてまいります。 第5に、中小企業振興と新産業の創出・集積を進めます。 少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少や急激な
社会情勢の変化等により、地域経済の基盤である中小企業、小規模企業の経営にも大きな影響が及んでおります。そのため、経営基盤の強化や円滑な事業承継、県産品の販路と輸出の拡大、新たな事業分野への参入促進、知的財産の取得、活用などを
支援することにより、しなやかで力強い地域産業の成長
発展を図ってまいります。 特に輸出の拡大につきましては、来年1月に私自身が米国を訪問し、店頭でのプロモーションや
関係者へのセールスなどを通じて、県産品の魅力をしっかりと伝えてまいります。 また、
県内経済の
活性化を図るためには、こうした地域経済を支える既存産業の振興はもとより、再生可能エネルギーやロボット、航空宇宙、医療など、次の時代を牽引する新産業の創出と集積を推進していくことが重要であります。 こうした中、3年ぶりに対面形式で実施した医療機器に係る展示商談会メディカルクリエーション
ふくしまでは、
県内企業のさらなる
販路拡大につなげたほか、裾野の広い人材育成を図るため、新たに小中学生を対象とした医療関連産業の体験学習会なども実施いたしました。 今後もこうした取組を通じて地元企業の参画や関連企業の誘致を促すとともに、実用化開発の
支援、産業人材の育成などに努め、新たな産業基盤の構築と県全体の経済
活性化を図ってまいります。 第6に、強くてもうかる農林水産業を創ります。 県産農林水産物の生産販売は回復傾向にあるものの、いまだ多くの品目で価格が震災前の水準まで回復していないなど、風評の影響が根強く残る中、産地間競争が激化しております。 そのため、トップセールスをはじめとした県産農林水産物の安全性と魅力に関する戦略的な
情報発信に取り組んでいくほか、需要を的確に捉えた県オリジナル品種の開発、認証GAPのさらなる取得促進や長期出荷体制の構築など、産地と一体となった
福島ならではのブランド力強化により、風評の払拭と競争力の強化にしっかりと
対応してまいります。 また、今般の世界情勢の変化に伴い、食料安全保障の重要性が一層高まっていることから、引き続き圃場の大区画化やスマート農業の推進、園芸団地等の大規模産地の育成、多様な担い手の確保などにより生産力を強化し、食料の安定供給と農業の持続的な成長を実現してまいります。 林業についても、効率的な森林整備や林業アカデミー
ふくしまによる人材育成、収益性の高い木材の生産推進などにより、県産材の安定供給と需要の拡大を図ってまいります。 水産業については、資源管理を進めながら高い収益を確保する
ふくしま型漁業を実現するため、生産拡大に向けた漁船の建造や担い手の確保、販路の拡大、多様なメディアを通じた本県漁業の魅力発信など、総合的な対策を推進してまいります。 なお、先般発生した
養鶏場での高
病原性鳥インフルエンザにつきましては、11月30日に発生農場における防疫措置が完了し、今後は移動制限区域等の解除に向けた万全の防疫体制を維持しつつ、1日も早い経営再建に向け、国や
市町村と連携して
対応してまいります。 第7に、環境と調和。「
ふくしまならでは」の観光・交流を推進します。 震災後、大きく減少した本県の観光客入り込み数は、その後の様々な取組により着実に回復しておりましたが、新型感染症などの影響により、再び深刻な影響を受けております。 そのような中、10月1日に全線での運転が再開したJR只見線においては、連日大勢の利用客で混雑するなど、大変な盛り上がりを見せております。こうした状況を一過性で終わらせないためにも、引き続き新たな魅力の創出や只見線ならではのおもてなしを展開するなど、地元自治体等と一体となった取組を進めてまいります。 また、アフターコロナも見据えた全県への観光誘客につきましては、地域資源のさらなる磨き上げと魅力の発信、ホープツーリズムや
教育旅行の誘致、外国人旅行客の受入れ体制強化などに力を入れてまいります。 特にホープツーリズムについては、
福島でしか得られない新しい学びのスタイルが高く評価されており、本年度の誘客数も過去最多を更新いたしました。 今後は、このホープツーリズムをはじめSDGs探究プログラムを取り入れた
教育旅行の推進、
ふくしまグリーン
復興構想に基づく自然資源を活用した周遊の促進など、
福島ならではのSDGsツーリズムを展開し、持続可能な観光交流の促進につなげてまいります。 第8に、地域を結ぶ
社会基盤の整備を促進します。 震災からの
復興を支えることはもとより、物流、交流促進の基盤となる基幹的な道路や地域連携道路の整備を着実に進め、災害に強く、信頼性の高い広域的な道路ネットワークを構築してまいります。 また、
福島空港における国内定期路線の利用促進や国内外のチャーター便を誘致することで利便性を向上させるとともに、小名浜港、相馬港においては、国際物流ターミナルの整備や脱炭素
社会に向けたカーボンニュートラルポートの形成など、国際競争力を持った物流拠点の強化を進めてまいります。 さらに、携帯電話の基地局や光ファイバーなどデジタルインフラの整備を推進し、
県民の
皆さんの
暮らしや事業活動におけるデジタル変革を促すことにより、行政サービスのさらなる向上や地域
課題の解決、経営の効率化等、新たな価値の創出を図ってまいります。 以上、3期目の
県政運営に当たっての基本的な考え方について申し上げました。今後は、これら方針に基づいた具体的な施策を総合的に展開してまいります。 震災後、私たち
福島県民は「
ふくしまからはじめよう。」をスローガンに掲げ、
復興に向けて前を向こう、何か始めようと心を1つに様々な挑戦を続けてきました。 そして、このスローガンは震災から10年を機に、新たなスローガン「ひとつ、ひとつ、実現する
ふくしま」へと「
シンカ」いたしました。「はじめる」から「実現する」、「はじめる」から「かなえる」へ。
県民の
皆さんが
復興を実感し、
未来に夢や希望を持っていただけるよう、挑戦を絶えず「
シンカ」させ、新しい
総合計画に掲げた目標を1つ1つ着実に実現していくことが
知事である私に課せられた使命と考えております。 「今の延長線上に
未来があるとは限らない。だからこそ様々な工夫を重ね、新たな価値を見出さなければならない」。これは、はやぶさ2のプロジェクトマネジャーを務められた國中均さんの言葉であります。私たちに過去を変えることはできません。しかし、私たちの行動によって
未来を変えること、
未来を創り出すことはできます。 3期目の
県政運営においても「
継往開来」、「
現場主義」、「
進取果敢」、この3つの
基本姿勢を県庁全体の組織風土として醸成しながら、様々な
課題と対峙し、
福島県の定義を「被災の地」、「原発事故の地」から「希望の地」、さらには「
復興の地」へと変えていくため、
県民の
皆さん、そして本県に思いを寄せてくださる全ての方々と共に、全力で挑戦のさらなる「
シンカ」を図ってまいります。 以上、3期目に当たって所信の一端を述べさせていただきました。改めて
皆さんの御理解と御協力を心からお願い申し上げる次第であります。 提出
議案について御
説明申し上げます。
令和4年度
一般会計補正予算案につきましては、
原油価格・
物価高騰等への
対応として、肥料や配合飼料の価格高騰による影響を受けている生産者への
支援、中小企業等の経営コスト削減への
支援、光熱費などが増加している医療機関や薬局等への
支援、生活路線バス
事業者への
支援、省エネ家電購入者へのポイント還元、プレミアム付電子商品券の追加販売、
新型コロナウイルス感染症対策として、季節性インフルエンザとの同時流行に備えた患者等への
支援体制強化、入院医療機関における設備整備
支援などに要する経費を計上いたしました。 これによる
一般会計補正予算の総額は195億5,100万円となり、本年度予算の累計は1兆3,507億5,900万円となります。 特別会計等につきましては、
福島県国民健康保険特別会計など8会計につきまして、それぞれ補正額を計上いたしました。 その他の
議案といたしましては、条例が
福島県税条例の一部を改正する条例など40件、条例以外の
議案が当せん金付証票の発売についてなど18件で、いずれも
県政執行上、重要な案件であります。慎重に御審議の上、速やかな御議決をお願い申し上げます。
○
議長(
渡辺義信君) 次に、ただいま議題となりました
知事提出議案第14号から第25号まで、第28号、第29号及び第43号から第49号まで、以上の各案は
人事委員会の意見を聞くことになっておりますので、
議長より同
委員会に対し手続をしておりますから、御了承願います。
△休会の件
○
議長(
渡辺義信君) 次に、
日程第6、休会の件を議題といたします。 お諮りいたします。明12月7日は、
議案調査のため休会とすることに御
異議ありませんか。 (「
異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
渡辺義信君) 御
異議ないと認めます。よって、明12月7日は
議案調査のため休会とすることに決しました。 本日は、以上をもって議事を終わります。 明12月7日は
議案調査のため休会、8日は定刻より
会議を開きます。 議事
日程は、県の一般事務に関する質問及び
知事提出議案第1号から第67号までに対する質疑であります。 これをもって、散会いたします。 午後1時51分散会...