福島県議会 > 2022-12-06 >
12月06日-開会~知事説明-01号

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  1. 福島県議会 2022-12-06
    12月06日-開会~知事説明-01号


    取得元: 福島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-08
    令和 4年 12月 定例会令和4年12月6日(火曜日) 午後1時1分開会 午後1時51分散会議 事 日 程   午後1時開会 1、開  会 2、日程第1 議席指定 3、日程第2 議席の一部変更 4、日程第3 会議録署名議員指名 5、日程第4 会期の決定 6、諸般の報告  1 地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の   職氏名について  2 議長提出報告第1号から第5号まで  3 議員派遣について 7、日程第5 知事提出議案第1号から第67号まで        付議議案に対する知事説明 8、日程第6 休会の件本日の会議に付した事件 1、開  会 2、議席指定 3、議席の一部変更 4、会議録署名議員指名 5、会期の決定 6、地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の  職氏名について 7、議長提出報告第1号から第5号まで 8、議員派遣について 9、知事提出議案第1号から第67号まで  1 知事説明 10、休会の件出 席 議 員     1番 佐 藤 徹 哉 君   2番 佐々木 恵 寿 君     3番 山 内   長 君   4番 渡 辺 義 信 君     5番 渡 辺 康 平 君   6番 鈴 木 優 樹 君     7番 渡 邊 哲 也 君   8番 真 山 祐 一 君     9番 三 村 博 隆 君  10番 荒   秀 一 君    11番 橋 本   徹 君  12番 大 場 秀 樹 君    13番 大 橋 沙 織 君  14番 江 花 圭 司 君    15番 水 野   透 君  16番 山 口 信 雄 君    17番 佐 藤 郁 雄 君  18番 佐々木   彰 君    19番 坂 本 竜太郎 君  20番 佐 藤 義 憲 君    21番 伊 藤 達 也 君  22番 渡 部 優 生 君    23番 三 瓶 正 栄 君  24番 椎 根 健 雄 君    25番 佐久間 俊 男 君  26番 吉 田 英 策 君    27番 高 宮 光 敏 君  28番 宮 川 政 夫 君    29番 先 﨑 温 容 君  30番 佐 藤 雅 裕 君    31番 遊 佐 久 男 君  32番 鈴 木   智 君    33番 矢 吹 貢 一 君  34番 安 部 泰 男 君    35番 紺 野 長 人 君  36番 円 谷 健 市 君    37番 髙 野 光 二 君  38番 宮 本 しづえ 君    39番 宮 川 えみ子 君  40番 星   公 正 君    41番 山 田 平四郎 君  42番 佐 藤 政 隆 君    43番 小 林 昭 一 君  44番 西 山 尚 利 君    45番 今 井 久 敏 君  46番 古 市 三 久 君    47番 高 橋 秀 樹 君  48番 宮 下 雅 志 君    49番 神 山 悦 子 君  51番 満 山 喜 一 君    52番 太 田 光 秋 君  53番 佐 藤 憲 保 君    54番 青 木   稔 君  55番 亀 岡 義 尚 君    56番 宗 方   保 君  57番 西 丸 武 進 君    58番 瓜 生 信一郎 君欠 席 議 員    50番 長 尾 トモ子 君説明のため出席した者 県       知     事  内 堀 雅 雄  君       副  知  事  鈴 木 正 晃  君       総 務 部 長  安 齋 浩 記  君       危 機 管理部長  渡 辺   仁  君       企 画 調整部長  橘   清 司  君       生 活 環境部長  久 保 克 昌  君       保 健 福祉部長  國 分   守  君       商 工 労働部長  小笠原 敦 子  君       農 林 水産部長  小 柴 宏 幸  君       土 木 部 長  曳 地 利 光  君       会 計 管 理 者  金 子 市 夫  君       出納局長(兼)  金 子 市 夫  君       風評・風化戦略  白 石 孝 之  君       担 当 理 事       原子力損害対策  白 石 孝 之  君       担当理事(兼)       企 画 調 整 部  松 本 雅 昭  君       避 難 地 域       復 興 局 長       企 画 調 整 部  永 田 嗣 昭  君       文 化 スポーツ       局     長       保 健 福 祉 部  鈴 木 竜 次  君       こども未来局長       商 工 労 働 部  市 村 尊 広  君       観 光 交流局長       総 務 部政策監  高 橋 憲 億  君       知 事 公 室 長  宍 戸 陽 介  君 総  務  部       秘 書 課 長  山 内 建 史  君       総 務 課 長  濱 津   篤  君       総 務 部 主 幹  髙 橋 保 明  君 企  業  局       企 業 局 長  山 寺 賢 一  君 病  院  局       病院事業管理者  阿 部 正 文  君       病 院 局 長  三 浦   爾  君 教 育 委 員 会       教  育  長  大 沼 博 文  君 選挙管理委員会       委  員  長  遠 藤 俊 博  君       事 務 局 長  半 澤 浩 司  君 人 事 委 員 会       委  員  長  齋 藤 記 子  君       事 務 局 長  鈴 木   勉  君 公 安 委 員 会       委     員  江 尻 陽 子  君       警 察 本 部 長  児 嶋 洋 平  君 労 働 委 員 会       事 務 局 長  吉 成 宣 子  君 監 査 委 員       監 査 委 員  佐 竹   浩  君       事 務 局 長  宇佐見 明 良  君 議会事務局職員       事 務 局 長  伊 藤 直 樹  君       事 務 局 次 長  長 塚 仁 一  君       議 事 課 長  長谷川 利 嗣  君       政 務 調査課長  金 澤   泉  君       議事課課長補佐  富 塚   誠  君       議事課主任主査  佐 藤 秀 和  君    午後1時1分開会議長渡辺義信君) 開会に先立ち、41番長尾トモ子君より本日欠席の届出がありますから、御報告いたします。 ただいま出席議員が定足数に達しております。 これより令和4年12月福島県議会定例会開会いたします。 △開会挨拶議長渡辺義信君) 開会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。 本日、12月定例会が招集されましたところ、議員をはじめ関係者皆様方には御壮健にて御出席をいただき、ここに開会できますことは、誠に御同慶に堪えないところであります。 今期定例会は、原油価格物価高騰等への対応新型コロナウイルス感染症対策等に緊急に措置すべき経費として、195億5,100万円に上る令和4年度福島一般会計補正予算をはじめ各種条例の改正など、県政当面の重要な案件を審議する議会であります。 議員皆様方には、会期中格別の御精励を賜り、県民の生活や事業者の活動を引き続き支援する施策等の実現のために審議を尽くされますとともに、議事運営につきましても特段の御協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会挨拶といたします。 △永年勤続議員に対する全国都道府県議会議長会よりの表彰状の伝達 ○議長渡辺義信君) この際、去る10月25日に開催されました全国都道府県議会議長会総会において、永年県議会議員の要職にあり、その功績顕著なるものとして表彰されました議員に対し、表彰状を伝達いたします。 ◎議会事務局次長長塚仁一君) 永年勤続功労者在職25年以上、佐藤憲保殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  佐 藤 憲 保 殿 あなたは福島県議会議員として在職25年以上に及び地方自治発展に努力された功績はまことに顕著であります よってここにその功労をたたえ表彰します   令和4年10月25日                  全国都道府県議会議長会    (議員佐藤憲保君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手) ◎議会事務局次長長塚仁一君) 在職20年以上、宗方保殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  宗 方   保 殿 あなたは福島県議会議員として在職20年以上に及び地方自治発展に努力された功績はまことに顕著であります よってここにその功労をたたえ表彰します   令和4年10月25日                  全国都道府県議会議長会    (議員宗方 保君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手) ◎議会事務局次長長塚仁一君) 同じく、太田光秋殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  太 田 光 秋 殿  以下同文。    (議員太田光秋君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手) ◎議会事務局次長長塚仁一君) 在職15年以上、宮下雅志殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  宮 下 雅 志 殿 あなたは福島県議会議員として在職15年以上に及び地方自治発展に努力された功績はまことに顕著であります よってここにその功労をたたえ表彰します   令和4年10月25日                  全国都道府県議会議長会    (議員宮下雅志君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手) ◎議会事務局次長長塚仁一君) 同じく、高橋秀樹殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  高 橋 秀 樹 殿  以下同文。    (議員高橋秀樹君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手) ◎議会事務局次長長塚仁一君) 同じく、西山尚利殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  西 山 尚 利 殿  以下同文。    (議員西山尚利君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手) ◎議会事務局次長長塚仁一君) 同じく、宮川えみ子殿。 ○議長渡辺義信君)        表  彰  状                  宮 川 えみ子 殿  以下同文。    (議員宮川えみ子君、議長より表彰状及び記念品を受ける)(拍手
    議長渡辺義信君) これをもって、表彰状の伝達を終わります。 △新任者挨拶議長渡辺義信君) この際、新任者より挨拶のため発言を求められておりますから、これを許します。公安委員会委員江尻陽子君。    (公安委員会委員江尻陽子君登壇) ◎公安委員会委員江尻陽子君) 去る10月18日に公安委員会委員を任命されました江尻陽子でございます。一県民の目線、視点を持って、警察の民主的運営政治的中立性を確保するため、微力ではございますが、努力してまいりますので、御指導のほどよろしくお願いいたします。 ○議長渡辺義信君) これより本日の会議を開きます。 △議席指定議長渡辺義信君) 直ちに日程に入ります。 日程第1、議席指定を行います。 去る10月30日執行の福島県議会議員補欠選挙におきまして当選されました議員各位議席は、議長より                 27番  佐 藤 徹 哉 君                 50番  佐々木 恵 寿 君  以上のとおり指定いたします。    (指定議席に着席) △議席の一部変更議長渡辺義信君) 次に、日程第2、議席の一部変更の件を議題といたします。 本件は、お手元に配付いたしました議席変更書により行います。                  (参  照) ○議長渡辺義信君) お諮りいたします。議員議席の一部を議席変更書記載のとおり変更することに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、本件は議席変更書記載のとおり変更することに決しました。 議席変更になった方は、新しい議席にお着き願います。    (議席変更書のとおり新議席に着席) △新議員挨拶議長渡辺義信君) この際、補欠選挙により当選されました各位より挨拶のため発言を求められておりますから、これを許します。1番佐藤徹哉君。    (1番佐藤徹哉君登壇) ◆1番(佐藤徹哉君) 議席番号1番、郡山市選出、佐藤徹哉です。よろしくお願いします。(拍手) ○議長渡辺義信君) 2番佐々木恵寿君。    (2番佐々木恵寿君登壇) ◆2番(佐々木恵寿君) 紹介いただきました双葉郡選出、佐々木恵寿であります。県民の皆様の福祉の向上、そして県土の発展、さらには東日本大震災からの復興を果たすために努力してまいりたいと存じます。皆様方の御指導をよろしくお願い申し上げて、御挨拶とさせていただきます。(拍手) △常任委員の選任(報告) ○議長渡辺義信君) 次に、常任委員の選任について御報告いたします。 去る11月4日に佐々木恵寿君を企画環境委員に、佐藤徹哉君を土木委員にそれぞれ選任いたしました。 △特別委員辞任許可報告) ○議長渡辺義信君) 次に、特別委員辞任許可について御報告いたします。 去る11月4日に高橋秀樹君から県民健康・こども未来特別委員の辞任願が提出され、許可いたしました。 △特別委員の選任(報告) ○議長渡辺義信君) 次に、特別委員の選任について御報告いたします。 去る11月4日に佐々木恵寿君を復興加速化・安全安心な県づくり特別委員に、佐藤徹哉君を県民健康・こども未来特別委員にそれぞれ選任いたしました。 △会議録署名議員指名議長渡辺義信君) 次に、日程第3、会議録署名議員指名を行います。  会議録署名議員は、議長より                 15番  水 野   透 君                 16番  山 口 信 雄 君                 39番  宮 川 えみ子 君  以上のとおり指名いたします。 △会期決定の件 ○議長渡辺義信君) 次に、日程第4、会期決定の件を議題といたします。 お諮りいたします。今期定例会会期は、本日から12月21日まで、16日間とすることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、会期は本日から16日間と決定いたしました。 △地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の職氏名について ○議長渡辺義信君) 次に、本定例会に当たり、知事並びに教育委員会教育長及び選挙管理委員会人事委員会公安委員会の各委員長並び労働委員会委員及び監査委員に対し、説明のためあらかじめ出席を求めておりますから、御了承願います。 次に、地方自治法第121条の規定による委任または嘱託を受けた者の職氏名について、それぞれ別紙配付のとおり通知になっておりますから、御報告いたします。                  (参  照) ○議長渡辺義信君) お諮りいたします。ただいま御報告いたしました委任または嘱託を受けた者に対し、説明のため本議場に出席を求めることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、議長よりそれぞれ出席を求めることにいたします。 △議長提出報告第1号から第5号まで ○議長渡辺義信君) 次に、議長より報告第1号から第5号まで、以上5件を提出いたします。                  (参  照) △議員派遣について ○議長渡辺義信君) 次に、福島県議会会議規則第128条ただし書の規定により、別紙配付のとおり議員の派遣をいたしましたので、御報告いたします。                  (参  照) △知事提出議案第1号から第67号まで(知事説明) ○議長渡辺義信君) この際、知事より別紙配付のとおり議案提出の通知がありますから、御報告いたします。                  (議案別冊参照)    (参  照) ○議長渡辺義信君) 日程第5、知事提出議案第1号から第67号まで、以上の各案を一括議題といたします。 付議議案に対する知事説明を求めます。    (知事内堀雅雄君登壇) ◎知事内堀雅雄君) 12月県議会定例会が開催されるに当たり、当面する重要な議案を提出いたしました。 以下、そのあらましについて御説明いたしますが、それに先立ち、3期目の県政に臨む所信の一端を申し上げます。 このたびの知事選挙におきまして、多くの県民皆さんの御支持をいただき、福島復興創生をさらに前へと進めるため、引き続き県政を担わせていただくこととなりました。 17日間にわたる選挙期間中、浜通り、中通り、会津の県内59市町村をくまなく巡り、多くの県民皆さんと直接接し、言葉を交わす中で、本県が直面している課題への対応を求める声や県政に対する期待など、様々な思いを伺ってまいりました。 皆さんからいただいた叱咤激励は、私にとってかけがえのない財産であり、それらをしっかりと胸に刻み、着実に成果を積み重ねていくことが知事である私に課せられた使命であると決意を新たにしたところであります。 引き続き、私の持てる力、持てる情熱の全てを注ぎ、県民皆さんの切実な思い、復興創生への強い願いを丁寧に県政に織り込みながら挑戦を続け、福島未来を切り開いていく覚悟であります。 今後とも、県議会皆さん並びに県民皆さんの御理解、御協力をお願い申し上げます。 次に、県政を運営していく上での基本姿勢について申し上げます。 私の政治信条である「継往開来」、「現場主義」、「進取果敢」、この3つを基本姿勢として堅持してまいります。 また、厳しい状況の中で共に力を合わせていただいている全ての県民皆さん福島に思いを寄せ、様々なお力添えをいただいている国内外の皆さんへの感謝の思いを胸に、使命感と情熱、行動力を持って、これまで取り組んできた復興創生への挑戦をさらに「シンカ」させてまいります。 特に本県は、未曽有の複合災害からの復興をはじめ度重なる自然災害からの復旧、急激な人口減少新型コロナウイルス感染症原油価格物価高騰への対応、さらには県内初となる養鶏場での高病原性鳥インフルエンザの発生など、幾多の困難に見舞われております。そうした中で、これまでと同じ挑戦を続けていても福島未来は切り開けません。だからこそ、挑戦を絶えず「シンカ」させていく必要があります。 具体的には、進める「進化」、深める「深化」、新しくする「新化」、この3つの「シンカ」で本県が直面している様々な逆境を乗り越えることにより、4つ目の「シンカ(真価)」、福島の真の価値、すなわち「ふくしまプライド。」をさらに光り輝かせていくことが重要と考えております。 続いて、県政運営方針について申し上げます。 本年4月からスタートした新しい福島総合計画においては「やさしさ、すこやかさ、おいしさあふれるふくしまを共に創り、つなぐ」を基本目標に掲げ、ひと、暮らし、仕事が調和しながら「シンカ」する豊かな社会の実現を目指すこととしております。 「やさしさ」、「すこやかさ」、「おいしさ」という3つのキーワードに込めた理念は、まさに世界の共通言語「SDGs」の本質そのものであり、これらをしっかりと育み、着実に未来へとつないでいくことで、県民皆さんお一人お一人が福島で生まれ、暮らし、働くことに幸せを実感できる県づくりを進めてまいります。 具体的には、「ひと」を大切にするふくしま、安心・快適な「暮らし」のあるふくしま、働きたい「しごと」があるふくしま、この3つの視点を踏まえた県づくりに向け、8つの基本政策に基づき県政を運営してまいります。 第1に、全国に誇れる子育て教育環境を創ります。 本県においても、全国と同様に出生数合計特殊出生率低下傾向にあります。そのため、出会いや結婚の希望をかなえ、安心して妊娠、出産、子育てができるよう、市町村等と連携した出会いの場の提供や不妊治療支援体制充実強化、18歳以下の医療費無料化をはじめとした経済的負担の軽減、地域の実情に応じた多様な子育て支援サービスの充実を図るなど、ライフステージに応じた切れ目のない支援体制を構築してまいります。 また、男女が共に子育てに参画し、仕事と育児を両立できる働きやすい職場環境を形成するため、ワーク・ライフ・バランスに取り組む企業の支援経営者によるイクボス宣言普及拡大などにも力を入れてまいります。 教育環境の整備につきましては、学びの変革を進め、子供たち発達段階に応じた資質、能力の育成やICT等先進技術を活用した多様な学びを推進し、1人1人に最適な学習環境づくりに取り組んでいくほか、情報を正確に読み解く力、自らの頭で考え表現する力、対話と協働を通じて課題を解決していく力の育成に向け、福島ならでは教育を進めてまいります。 第2に、誰もがいきいきと暮らし、住みたくなる社会を創ります。 ユニバーサルデザインの考え方を幅広い分野にわたって取り入れることにより、性別や国籍、障がいの有無などにかかわらず、誰もが自分らしく生活できる共生社会を構築していくとともに、独り親家庭やヤングケアラーなど援助を必要とする人々を支え、暴力や虐待、ハラスメント等の防止と相談体制を強化するなど、誰もが安心して暮らせる社会づくりを推進してまいります。 さらに、県民誰もが生き生きと暮らしていくためには、心身ともに健康であることが欠かせません。そのため、福島版健康データベースを活用した健康課題の見える化を図り、各市町村ニーズに応じた対策を支援していくほか、食、運動、社会参加の3本柱の下、ベジファーストや減塩の推進、健民アプリを活用した運動習慣の動機づけ、楽しみながら参加できる健康づくりイベントを展開するなど、全国に誇れる健康長寿県づくりを進めてまいります。 また、近年県内への移住者増加傾向にあり、昨年度は過去最高を記録いたしました。引き続き、福島での暮らしや仕事に関する総合的な情報発信はもとより、ワーケーションの推進や副業人材マッチング等による関係人口の創出、移住希望者ニーズに応じた相談体制受入れ環境の整備などに取り組み、県内への新たな人の流れをつくり出してまいります。 第3に、原子力災害からの復興再生を進めます。 福島復興は着実に進んでいますが、避難地域においては復興ステージが進むにつれて新たな課題も顕在化しています。そのため、復興進捗状況に応じた被災者生活再建や事業、なりわいの再生に向けた支援帰還環境の整備といったきめ細かな施策に取り組むとともに、福島国際研究教育機構との連携をはじめとした福島イノベーション・コースト構想のさらなる推進や新産業の創出、集積など大胆な施策を展開することで、避難地域復興浜通り地域活性化を進め、その効果を県全体に波及させてまいります。 また、今月2日には関係省庁に対する緊急要望を実施いたしました。第2期復興創生期間以降においても、切れ目なく安心感を持って復興に専念できるよう、中長期的に復興を進めるための柔軟な制度と必要な予算の確保を求めたほか、特定復興再生拠点区域外への対応など、今後も国と丁寧に協議を進めてまいります。 福島第1原子力発電所の廃炉と汚染水処理水対策につきましては、先月11日に改めて廃炉作業進捗状況自分自身の目で確かめてまいりました。確実に作業が進む一方で、困難な課題がいまだ山積していることを実感したところであります。 特にALPS処理水については、福島県だけでなく日本全体の問題であり、県民や国民の理解を深めていくことが重要です。 そのため、今月2日、経済産業大臣に対し、処理水の処分に関する基本方針等について丁寧かつ十分な説明を重ね、関係者の声にしっかりと耳を傾け、その思いを真摯に受け止めながら信頼関係を構築し、理解が得られるよう取り組むとともに、行動計画に基づき、政府一丸となった万全な対策を講じながら、最後まで責任を全うすることを強く求めたところであり、今後も国及び東京電力に対し、あらゆる機会を通じて求めてまいります。 第4に、環境にも配慮した安全・安心で活力ある社会を創ります。 近年、本県においても大規模な自然災害が頻発しており、災害のリスクも高まっております。そのため、道路整備や河川改修、砂防関係施設の整備をはじめとしたハード対策と避難体制の構築や防災意識の向上といったソフト対策を適切に組み合わせ、災害に強い地域づくりを進めてまいります。 また、県民皆さんが安心して必要な医療、介護、福祉サービスを受けられるよう人材の確保と育成を図っていくほか、医療提供体制の充実強化、介護、障がい福祉サービスの基盤整備と質の向上、地域包括ケアシステムの構築支援など、県民皆さんの命と健康を守る取組を着実に進めてまいります。 特に新型コロナウイルス感染症につきましては、現在感染が急拡大しており、本県はまさに第8波の中にあります。今後季節性インフルエンザとの同時流行も懸念されることから、先月開催された政府主催の全国都道府県知事会議において、私から岸田総理に対し、同時流行を想定した医療提供体制等の整備や検査キット、ワクチンの十分な確保などに総力を挙げて取り組んでいただくよう要望したところであり、引き続き国や市町村、関係団体等と緊密に連携しながら、感染拡大の防止と確実な医療の提供に全力で取り組んでまいります。 また、新型感染症の影響に加え、今般の原油価格や物価の高騰、急激な円安の進行などにより、県民皆さん暮らしや事業活動への影響がより深刻化しております。そのため、今後も積極的な需要喚起策や経営安定化に向けた金融支援、経費の一部助成等、幅広くきめ細かな支援を行い、県民生活の安定と地域経済の維持再生を図ってまいります。 そして、こうした取組と併せて進めていかなければならないのが環境問題への対応であります。中でも地球温暖化対策は喫緊の課題であり、昨年2月に行った福島県2050年カーボンニュートラル宣言の下、県民総ぐるみによる省エネルギー対策の徹底や再生可能エネルギーの最大限の活用、水素社会の実現に向けたモデル構築など、環境に配慮した活力ある社会、経済の創造に力を尽くしてまいります。 第5に、中小企業振興と新産業の創出・集積を進めます。 少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少や急激な社会情勢の変化等により、地域経済の基盤である中小企業、小規模企業の経営にも大きな影響が及んでおります。そのため、経営基盤の強化や円滑な事業承継、県産品の販路と輸出の拡大、新たな事業分野への参入促進、知的財産の取得、活用などを支援することにより、しなやかで力強い地域産業の成長発展を図ってまいります。 特に輸出の拡大につきましては、来年1月に私自身が米国を訪問し、店頭でのプロモーションや関係者へのセールスなどを通じて、県産品の魅力をしっかりと伝えてまいります。 また、県内経済の活性化を図るためには、こうした地域経済を支える既存産業の振興はもとより、再生可能エネルギーやロボット、航空宇宙、医療など、次の時代を牽引する新産業の創出と集積を推進していくことが重要であります。 こうした中、3年ぶりに対面形式で実施した医療機器に係る展示商談会メディカルクリエーションふくしまでは、県内企業のさらなる販路拡大につなげたほか、裾野の広い人材育成を図るため、新たに小中学生を対象とした医療関連産業の体験学習会なども実施いたしました。 今後もこうした取組を通じて地元企業の参画や関連企業の誘致を促すとともに、実用化開発の支援、産業人材の育成などに努め、新たな産業基盤の構築と県全体の経済活性化を図ってまいります。 第6に、強くてもうかる農林水産業を創ります。 県産農林水産物の生産販売は回復傾向にあるものの、いまだ多くの品目で価格が震災前の水準まで回復していないなど、風評の影響が根強く残る中、産地間競争が激化しております。 そのため、トップセールスをはじめとした県産農林水産物の安全性と魅力に関する戦略的な情報発信に取り組んでいくほか、需要を的確に捉えた県オリジナル品種の開発、認証GAPのさらなる取得促進や長期出荷体制の構築など、産地と一体となった福島ならではのブランド力強化により、風評の払拭と競争力の強化にしっかりと対応してまいります。 また、今般の世界情勢の変化に伴い、食料安全保障の重要性が一層高まっていることから、引き続き圃場の大区画化やスマート農業の推進、園芸団地等の大規模産地の育成、多様な担い手の確保などにより生産力を強化し、食料の安定供給と農業の持続的な成長を実現してまいります。 林業についても、効率的な森林整備や林業アカデミーふくしまによる人材育成、収益性の高い木材の生産推進などにより、県産材の安定供給と需要の拡大を図ってまいります。 水産業については、資源管理を進めながら高い収益を確保するふくしま型漁業を実現するため、生産拡大に向けた漁船の建造や担い手の確保、販路の拡大、多様なメディアを通じた本県漁業の魅力発信など、総合的な対策を推進してまいります。 なお、先般発生した養鶏場での高病原性鳥インフルエンザにつきましては、11月30日に発生農場における防疫措置が完了し、今後は移動制限区域等の解除に向けた万全の防疫体制を維持しつつ、1日も早い経営再建に向け、国や市町村と連携して対応してまいります。 第7に、環境と調和。「ふくしまならでは」の観光・交流を推進します。 震災後、大きく減少した本県の観光客入り込み数は、その後の様々な取組により着実に回復しておりましたが、新型感染症などの影響により、再び深刻な影響を受けております。 そのような中、10月1日に全線での運転が再開したJR只見線においては、連日大勢の利用客で混雑するなど、大変な盛り上がりを見せております。こうした状況を一過性で終わらせないためにも、引き続き新たな魅力の創出や只見線ならではのおもてなしを展開するなど、地元自治体等と一体となった取組を進めてまいります。 また、アフターコロナも見据えた全県への観光誘客につきましては、地域資源のさらなる磨き上げと魅力の発信、ホープツーリズムや教育旅行の誘致、外国人旅行客の受入れ体制強化などに力を入れてまいります。 特にホープツーリズムについては、福島でしか得られない新しい学びのスタイルが高く評価されており、本年度の誘客数も過去最多を更新いたしました。 今後は、このホープツーリズムをはじめSDGs探究プログラムを取り入れた教育旅行の推進、ふくしまグリーン復興構想に基づく自然資源を活用した周遊の促進など、福島ならではのSDGsツーリズムを展開し、持続可能な観光交流の促進につなげてまいります。 第8に、地域を結ぶ社会基盤の整備を促進します。 震災からの復興を支えることはもとより、物流、交流促進の基盤となる基幹的な道路や地域連携道路の整備を着実に進め、災害に強く、信頼性の高い広域的な道路ネットワークを構築してまいります。 また、福島空港における国内定期路線の利用促進や国内外のチャーター便を誘致することで利便性を向上させるとともに、小名浜港、相馬港においては、国際物流ターミナルの整備や脱炭素社会に向けたカーボンニュートラルポートの形成など、国際競争力を持った物流拠点の強化を進めてまいります。 さらに、携帯電話の基地局や光ファイバーなどデジタルインフラの整備を推進し、県民皆さん暮らしや事業活動におけるデジタル変革を促すことにより、行政サービスのさらなる向上や地域課題の解決、経営の効率化等、新たな価値の創出を図ってまいります。 以上、3期目の県政運営に当たっての基本的な考え方について申し上げました。今後は、これら方針に基づいた具体的な施策を総合的に展開してまいります。 震災後、私たち福島県民は「ふくしまからはじめよう。」をスローガンに掲げ、復興に向けて前を向こう、何か始めようと心を1つに様々な挑戦を続けてきました。 そして、このスローガンは震災から10年を機に、新たなスローガン「ひとつ、ひとつ、実現するふくしま」へと「シンカ」いたしました。「はじめる」から「実現する」、「はじめる」から「かなえる」へ。県民皆さん復興を実感し、未来に夢や希望を持っていただけるよう、挑戦を絶えず「シンカ」させ、新しい総合計画に掲げた目標を1つ1つ着実に実現していくことが知事である私に課せられた使命と考えております。 「今の延長線上に未来があるとは限らない。だからこそ様々な工夫を重ね、新たな価値を見出さなければならない」。これは、はやぶさ2のプロジェクトマネジャーを務められた國中均さんの言葉であります。私たちに過去を変えることはできません。しかし、私たちの行動によって未来を変えること、未来を創り出すことはできます。 3期目の県政運営においても「継往開来」、「現場主義」、「進取果敢」、この3つの基本姿勢を県庁全体の組織風土として醸成しながら、様々な課題と対峙し、福島県の定義を「被災の地」、「原発事故の地」から「希望の地」、さらには「復興の地」へと変えていくため、県民皆さん、そして本県に思いを寄せてくださる全ての方々と共に、全力で挑戦のさらなる「シンカ」を図ってまいります。 以上、3期目に当たって所信の一端を述べさせていただきました。改めて皆さんの御理解と御協力を心からお願い申し上げる次第であります。 提出議案について御説明申し上げます。 令和4年度一般会計補正予算案につきましては、原油価格物価高騰等への対応として、肥料や配合飼料の価格高騰による影響を受けている生産者への支援、中小企業等の経営コスト削減への支援、光熱費などが増加している医療機関や薬局等への支援、生活路線バス事業者への支援、省エネ家電購入者へのポイント還元、プレミアム付電子商品券の追加販売、新型コロナウイルス感染症対策として、季節性インフルエンザとの同時流行に備えた患者等への支援体制強化、入院医療機関における設備整備支援などに要する経費を計上いたしました。 これによる一般会計補正予算の総額は195億5,100万円となり、本年度予算の累計は1兆3,507億5,900万円となります。 特別会計等につきましては、福島県国民健康保険特別会計など8会計につきまして、それぞれ補正額を計上いたしました。 その他の議案といたしましては、条例が福島県税条例の一部を改正する条例など40件、条例以外の議案が当せん金付証票の発売についてなど18件で、いずれも県政執行上、重要な案件であります。慎重に御審議の上、速やかな御議決をお願い申し上げます。 ○議長渡辺義信君) 次に、ただいま議題となりました知事提出議案第14号から第25号まで、第28号、第29号及び第43号から第49号まで、以上の各案は人事委員会の意見を聞くことになっておりますので、議長より同委員会に対し手続をしておりますから、御了承願います。 △休会の件 ○議長渡辺義信君) 次に、日程第6、休会の件を議題といたします。 お諮りいたします。明12月7日は、議案調査のため休会とすることに御異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長渡辺義信君) 御異議ないと認めます。よって、明12月7日は議案調査のため休会とすることに決しました。 本日は、以上をもって議事を終わります。 明12月7日は議案調査のため休会、8日は定刻より会議を開きます。 議事日程は、県の一般事務に関する質問及び知事提出議案第1号から第67号までに対する質疑であります。 これをもって、散会いたします。    午後1時51分散会...